ブログ / 完成住宅見学会、構造見学会、モデルハウス見学など

アースファクトリー企画「LO-CO HUT」

アースファクトリー事業部企画の新シリーズ「LO-CO HUT」についてご説明していきたいと思います。

まず、神奈川エコハウスが考えるエコな家って、どのような家なのでしょうか。
私たちが考えるエコな家で大切なことは、愛着を持って、長く住み続けられること。
日本の住宅の寿命は30年くらいと言われています。短いサイクルで建設と解体を繰り返すことは、環境への負担も大きくなります。
地元の材料を使い、省エネで健康的、そして愛着を持って長く住み続けられる、これが最高にエコな家と言えます。これは神奈川エコハウスの造る家すべてに共通しています。
愛着を持つという事については、熟練の職人が造ったこだわりの逸品を大切に使用する人もいれば、自分で造ったものを繕いながら使い続ける人もいます。
はっきりと分けられるものではありませんが、フル注文住宅の「アースハウス」は前者に近く、「LO-CO HUT」は、後者の要素を取り入れたものと言えます。
同じところを目標としながらも、住む人と建物の関係が少し違っているのです。
LO-CO HUTは、住む人がもっと積極的に、考えることや造ることに関わり、施主参加も可能な住まいを目指します。

ここでLO-CO HUTと命名した由来を少しご説明していきます。
LO-COHUTは、Local CommunityのHUT=小屋を意味します。
Local Communityは住宅という場を中心としたコミュニティで、一番小さなコミュニティが家族であり、ご近所や友人とのコミュニティ、さらにアースファクトリーを絡めたコミュニティまで広がっていくといいと考えています。
そして今回HOUSEではなく、HUT=小屋としたところがネーミングのポイントです。
HUT=小屋は、雨風や暑さ寒さをしのぎ、「寝る・食べる」など住むための必要最低限のスペース、
住まいの原型と言えます。断熱・構造など必要な基本性能はトップクラスに高めた上で、不要なものをそぎ落とした原型に、あとは住む人のアイディアで、いろいろな楽しみを加えていってほしいと考えています。
小さいころに遊びで小屋を造った経験がある人もいると思いますが、小屋を造る時、身近にある材料を寄せ集め、あまり手を加えずに造っていたのではないでしょうか。
地元の身近な木材など自然素材でできたものをそのまま使うのが小屋の流儀、基本としたいと思います。

内装仕上げのキーアイテムの一つとして内装用モイスというものを仕上げなしで使用しますが、自然の鉱物で構成され土に還る素材です。吸放湿性能、臭いや有害物質の吸着効果、耐火性などとても優れた素材です。
石膏ボードにクロスを貼るよりも安価で、高機能かつ健康や環境にもいい材料なのです。
http://www.aica.co.jp/products/moiss/naisou/
さらに詳しくはこちら
https://moiss.jp/catalog/pdf/moiss_NT_1610.pdf

ただし、90X180cmや90X240cmのパネルなので、接続部分に目地が見えます。一般的に壁や天井は継ぎ目が目立たないように仕上げますが、そのような既成概念をなくして、目地があってもいいと割り切れば、見た目も悪くありません。また、バーミキュライトなど自然の鉱物の小さな黒い点がランダム入っていますので、真っ白がいいという人にも向きません。
IMG_0218.JPG

IMG_0203.JPG

LO-COHUTでは、木の節など含めて、自然のものが持っているランダムさを許容していただけるおおらかな施主さんに向いています。そのラフさをマイナスに捉えるのではなく、「かっこいいね」と言ってもらえる人が結構いると思います。

IMG_5539.JPG

LO-CO HUTでは既成概念をなくして、もう一度「小屋」の状態から何が必要か考え直してみようというコンセプトです。もう一度考え直す時の障害として外周部は防火認定というものがあり、通常は石膏ボードを内装に張ってから、クロスにしますか、塗り壁にしますか、板をはりますか、という選択になります。今回は、その石膏ボードの制限から逃れ、内装はなんでもOKという認定を受けています。モイスが使えるのもその認定のおかげです。極端な場合、柱や間柱がそのまま見えた状態で、内装仕上げが何もなしでも完了検査を合格し、お引渡し可能です。
CIMG0985.JPG


何でもいいといわれるとワクワクした気持ちになってきますよね。
そのワクワク感が住まい造りや住んでからの暮らしにも、通じていくと考えています。

長くなってきたので、今日はここまでです。
「LO-CO HUT」は住宅事業部が造るフル注文住宅「アースハウス」とは、方向性が少し違うものになります。
続きは、「湘南LO-CO」のホームページのブログに掲載していきたいと思います。
「LO-CO HUT」にご興味のある方は、ぜひ「湘南LO-CO」のホームページをご覧ください。

Earth Factory 高橋

アースファクトリー事業部 スタート

factory300-g.jpg
弊社では組織的に、4月21日付で新しい年度がスタートすることになっており、アースファクトリー事業部という新しい事業部がスタートしました。
アースファクトリーという言葉は、12~13年くらい前に当社が取得した商標で、職人・社員・施主など住まい造りに関わる人々が、手仕事によるもの造りの心を大切に、住まい造りを行っていく場といったイメージで使われていました。まとまって一つの工場があるわけではなく、建築中の現場や製材所、家具職人の工房など、それらが集まった総体を、アースファクトリーと呼んでいました。
高度な職人技を必要とする住まいを造る一方で、極端な場合、家はセルフビルドだっていいんだというスタンスも取っていました。DIYの塗り壁ワークショップを開催して旧モデルハウスの壁を塗ったり、実際に床張りなどを含めて、かなりの内装工事をご自身でやられた施主さんもいました。
DSC01660.JPG

2010年の新コンセプトハウス建築以降、当社では美しい空間や納まり、高度な職人技に磨きをかけ、住宅の質をさらに上げることに励んできました。そして、これからもより高いレベルへ進んでいくことは確かです。
しかし、一方で、アースファクトリーが提唱していた施主や一般の人も、いっしょにものづくりに参加したり、考えたりすることも、これからの住まいや住環境を考える上でとても大切なことです。

そこで、神奈川エコハウスとして「環境志向の家づくり」という根っこの大切な部分は変わらずに、違った方向性も挑戦していこうということで、住宅事業部とは別にアースファクトリー事業部が発足しました。
事業部まで別けたということは、根っこは同じでも伸びる方向性は異なります。
手を動かしたり、頭をひねったり、施主の積極的な参加と、私たちや職人とのコラボレーションがアースファクトリーのポイントです。そして、アースファクトリーを中心としたコミュニティーを育てていきたいと考えています。
アースファクトリー事業部の企画、第一弾は新シリーズの「LO-CO HUT」です。
これは、「湘南LO-CO」をアレンジし、住宅の内装の自由度をかなり高めた住宅シリーズです。
詳細は、明日以降発表していきます。

Earth Factory 高橋

藤沢市R邸 その4

RSY-19-2.jpg
2階のその他の特徴もご紹介です。

・D400のキッチンカウンター
「湘南LO-CO」では、キッチンカウンター自体がオプションなのですが、こちらでは更に奥行を40センチにしています。大皿を乗せても安心です。

・カーテンレール
間接照明を仕込む為の長押ですが、下側も有効利用できるんです!
間接照明を更に仕込んで、長押下の壁を照らすのもお勧めですが、今回はカーテンレールを仕込みました!
壁から壁まで、窓の無い壁の部分の前面までレールが通っています。こうする事によって、使用しない日中の厚手カーテンを完全に窓の外に納める事ができます。 
写真では、本来厚手カーテンを取り付けるレールにレースカーテンを取り付けていますが、神奈川エコハウスの家の場合は、レースカーテンを窓枠の内部に取り付ける事を私個人としてはお勧めしています。無垢材で大工さんが造った窓枠がしっかり見えて、水平垂直のラインが強調されますよ。

RSY-20-2.jpg
バルコニーの様子です。「湘南LO-CO」のバルコニーは屋根がしっかり架かっていて急な雨でも安心です。
杉の化粧板でできた軒裏が自慢です。

RSY-21-2.jpg
最後にキッチンです。
こちらは標準仕様のクリナップ「ラクエラ」にいくつかグレードアップしています。
まずは面材をワンランクアップ。あまりお金が掛からず、見た目はかなり良くなるのでお勧めです!「カフェウッド」シリーズの「ブレンド」を選びました。
他は、サイドフード。こちらはお客様にとっては痛い出費だったと思いますが・・、コンロ前面に壁を立ててしまうとせっかくの一体感が無くなってしまうのでこちらを選ばさせて頂きました。カウンターの立ち上がりは少し高めの20センチとしています。どうしても衝立が欲しい方はガラスで造る方法もあります。
遮音性のあるシンクやシャワーホース付水栓、キャビネット底板はステンレスに変更
しています。

RSY-22-3.jpg
RSY-23-4.jpg
気になった方は、是非ご見学下さいね。お待ちしています。

実はこのお宅、賃貸案件です。無垢素材が好きな方に長く綺麗に住んで頂けたら・・
と思っています。
こちらも気になった方はご連絡下さい。


神奈川エコハウス 近藤

藤沢市R邸 その3

次は、リビングのある2階へ・・・
RSY-15.jpg
2階リビングは勾配天井の開放感が気持ちいいですね。
オプションの掃出しサッシ上の間接照明を採用して頂きました。
RSY-16.jpg
他にも、キッチン入口上部の梁にも間接照明を仕込んでいます。
1階の寝室でも同様ですが、「湘南LO-CO」は基本的に一般的なクロスの天井がありません。
ですので、壁等に照明器具を設置して、光を天井や壁に反射させて拡散させる「間接照明」を今回はお勧めしました。
追加金額が増えてしまう事は否めないのですが、柔らかい光が珪藻土壁の模様や天井の杉無垢パネルの木目を照らして、その光に包まれて過ごす生活は気持ちが良いものです。明るい部屋で生活してきた方には当初暗く感じると思いますが、徐々に慣れてきます。リラックス効果抜群ですよ!器具を広範囲に設置する事がポイントと思います。
また、小さなお子様いらっしゃったり、部屋のどこにいても新聞が読めるようにしたい、という方には照明の色味の変更をお勧めします。今回のお宅では、「電球色」を選んで温かみを強調しましたが、これを「昼白色」に変更するとかなり明るく感じられます。更にお値段が張りますが、一つの器具で色味を変更できる商品も出てきました。これはとても便利と思います。

RSY-17.jpg
LDKの向かいには、階段を挟んでセカンドリビングのような空間があります。ここは、セカンドリビングとして使用しても良いですし、スタディーコーナー、または将来個室として仕切る事も可能です。
階段の壁を天井まで延ばさず、LDKとこの空間を遮る物が無いようにと意図して計画しました。
縦長プランで勾配距離が長くなり、棟の位置が更に高くなっています。

RSY-18.jpg
隣には4.5畳の仕切られた寝室があります。
扉はグレードアップさせて、「杉の節無し」仕様です。
壁は、同じ「ケイソウくん」ですが、実は1,2階の寝室とその他で微妙に色を変えています。
寝室は、「もみがら」色、他は「ホワイト」色です。

藤沢市R邸 その2

それでは、いよいよ中に入ってみましょう・・・

RSY-5.jpg
このお宅は2階リビングです。その為、玄関を入ると階段まで続くホールになっています。狭い印象になってしまうので、ホールの扉は特に計画しませんでした。
RSY-6.jpg
玄関には家具屋造りの下駄箱があります。
フローリング材に広葉樹のナラを選びましたので、合わせて広葉樹で作製する事になりました。
RSY-7.jpg
「無垢の会」の樽川さんに造って頂きました。ideawoodcraft
ホワイトオークの地に、引手をウォールナットでアクセントにしています。
なんと内部の棚までオーク材です!
お値段は少し張りますが見栄えが良く、針葉樹に比べて頑丈でキズも付きにくいです。

このお宅の仕上げ材の特徴は、何と言ってもこの幅広のナラ材。オイル塗装です。
RSY-8.jpg
個性的な木目も混ざっていますが、無垢材で幅12センチのナラ材の威力は想像以上でした!使用面積が広い(床面全てに使用)事もあって、お家全体の雰囲気をグレードアップしてくれています!
RSY-9.jpg
それに対し壁は、漆喰と珪藻土を半々に混ぜた「ケイソウくん」です。
コテ跡が、間接照明に照らされて映えています。

RSY-10.jpg
1階の寝室は6畳×2間。今は一続きで将来分割できるように、一部間仕切り壁を造っています。照明器具やスイッチも最初から2分割で計画しました。
RSY-11.jpg
一間半の掃出しサッシからは日差しがたっぷり入ります。

他には、納戸も兼ねる家族共有のウォークインクローゼットと水廻りを計画しています。
RSY-12.jpg
標準仕様のウォシュレット一体型のトイレ。型ガラスの大きめの窓で明るくしています。
RSY-13.jpg
ユニットバスは、TOTOの「サザナ」という商品です。掃除のしやすさに重きを置いたお風呂です。グレードアップして、床と浴槽の裏に断熱材を追加、他にも換気暖房乾燥機やグリーンの模様入りのアクセントパネルを設置しています。
RSY-14.jpg
洗面化粧台もグレードアップしています!
商品のシリーズを変更し、幅も75㎝から90㎝へ、更に幅15㎝ですが収納キャビネットも追加しました。