6月14日(日)nichi-nichi-ka構造見学会 ガイドラインが示す方向性
今週末6月14日(日)に藤沢市の鵠沼エリアで、nichi-nichi-ka1棟目の構造見学会が開催されます。そのご案内も兼ねたブログです。
nichi-nichi-kaはガイドライン付き注文住宅と呼んでいます。ガイドラインは、基本性能や間取り、デザインなどいくつかの側面があります。内容は、私たちが長年の実績と経験から導き出したより良い家造りのための指針や方向性です。
基本性能においては、そのガイドラインに沿うことで、しっかりとした性能を、合理的に、精度高く、将来に渡って確保することができます。尚かつコストも抑えられる工夫をしています。
安心できる高いレベルの性能が確保されるのであれば、建て主が性能面の検討に多くの時間かけずに済みます。
そして、どんな暮らしをしていきたいのかなど、もっと本質的なことの検討に時間を使えるほうが楽しく、納得のいく家づくりができると考えています。
例えば、断熱材にはいろいろな種類があり、それぞれに長所・短所があります。ですから、絶対にこれが一番という完璧なものはありません。
コストも含めてそれぞれの人が重視するもので、ベストなものが変わってきます。それを初めて家を建てる人がすべての情報を集めて判断することはなかなか難しいと思います。そこで、私たち造り手が、何を重視しているのかをはっきりと示し、その方向性を比較してもらったほうが分かりやすいと思います。
nichi-nichi-kaで大切にしていることは、建物をブラックボックス化しないこと、そして、長年にわたって、状況が把握しやすいこと、リノベーションしやすいこと、DIYしやすいことなどを重視しています。
ブラックボックス化とは、状態が把握できず、何ら手を付けることができない状態です。
パソコンに例えると使う人は基本的に機械のことも、ソフトウェアの仕組みもまったくわかりません。
ただソフトの使い方を覚えて使い、故障すると修理に出すか、買い替えるかという選択肢になります。ほとんど自分で確認したり、直すことはできません。
断熱方式には、柱と柱の間に綿のような断熱材を充填する充填断熱と、柱の外側にボード状の断熱材を張る外張り断熱があります。
nichi-nichi-kaではボード系の断熱材では最も断熱性能が高いレベルのネオマフォームを使用し、壁は外張り断熱を採用しています。
UA値など計算上は同じ断熱性能値でも、素材や断熱方式でリノベ・リフォーム性やメンテナンス性も大きく変わります。
例えば、DIYでビスを1本打つだけでも、室内側の石膏ボードの裏には、気密シートや吹込み充填用のシートなどが張られているのか、空洞になっているかで、その対応は大きく違います。
また、住宅の資産価値を上げていくこと目的に長期優良住宅の制度があります。将来的に建物を子供の世代や第三者に譲る時に、その認定は一つの目安として重要だと思います。でも、実際の建物はどうなのかといった時に、なかなか現状を見て把握することは難しいと思います。そして、良く分からないということが、不安となり、やはり建替えた方が安心だということになる可能性も高いと思います。
だから、造る段階で性能が高く、劣化しにくい材料を使う事と合わせて、将来的にもその健全性が確認できること、そしてメンテナンスできることが重要になります。その点において、柱、梁など構造材の外から建物を包み込み、壁の中の空間を充填せずに残している外張り断熱は優れていると考えています。仮に雨水が侵入したときに、吸水性の高い断熱材ではすべて吸い込んでしまい、中の状況がわからないまま、カビや不朽が進行してしまうことなども考えられます。また、売買の時や心配な時に調査を頼めば、壁に小さな穴けてファイバースコープなどを使い、壁の中の状況をしっかりと確認することもできます。
重視するポイントもあるので、全ての断熱工法でこれがベストとは言えません。ただし、自分たちが考える方向性においては、絶対お勧めできる確かな工法です。
断熱だけでなく、構造についてもいろいろご説明させていただきますので、ぜひ構造見学会にご参加ください。
今回はドイツ製のオイルダンパーを使った新たな制振装置も採用しています。
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アースファクトリー事業部 高橋